1 :鉄チーズ烏 ★:2019/11/21(木) 06:18:39.18 ID:tvGhkocs9.net
2010年バンクーバー五輪スノーボード代表の国母和宏(31)が大麻取締法違反の疑いで逮捕された。
“腰パン”騒動で名を馳せた男である。“やっぱり”と思う一方、モヤモヤした気分がぬぐえない。
「いわゆる“Xスポーツ”は、五輪憲章とはかけ離れた存在ですからね」
とスポーツ紙デスクが語る。Xスポーツはエクストリーム・スポーツの略で、訳すと「過激なスポーツ」。スノボをはじめ、スケボーやサーフィン、マウンテンバイクなどがこれにあたる。
陸上競技、体操、水泳といった伝統的な五輪種目とは、いったい何が違うのか。
「Xスポーツはいわば大道芸。観客を楽しませ、自分も楽しんでナンボの世界です。なので、選手の価値を測るのは、記録やメダルではなく、動画の再生回数だったりします。国母も動画配信で収入を得ていました」
失礼ながら、重量挙げが“観て楽しい”“やって楽しい”と言えるかどうか。
「重量挙げはさておき、陸上や体操、水泳、柔道は体育の授業でやりますよね。そしてそこでは、結果よりも、挨拶や礼儀、協調性などを重視する。指導者や他選手に敬意を払う。つまり教育の一環なんです」
五輪が掲げる“人間力の向上”を目的に、スノボやスケボーに勤しむ選手がはたして何人いることか。
「Xスポーツは部活になく、国体にもない。つまり、学校や地域の名誉をかけて戦うという経験がない。だから、Xスポーツの代表選手には“国の代表とは……”という講習をみっちり受けさせるんです。国をスポンサーの一つくらいにしか考えない輩もいるので」
アメリカでは高額な賞金をかけた大規模なXスポーツの大会が催され、若者を中心に人気を博している。そこに“人間力”より金儲けに走るIOCが目をつけ、近年は五輪種目に続々と採用しているわけだ。しかし、
「Xスポーツの有力選手には“五輪なんて御免”という人もいます。“金メダルなんてダサい”という声もありますが、本音はドーピング検査が嫌だから。Xスポーツはその辺が緩いので」
思えば国母も五輪にさえ出ていなければ、腰パンを批判されることも、逮捕を大々的に報じられることもなかった。後の祭りだが。
「週刊新潮」2019年11月21日号 掲載
11/21(木) 5:56配信 デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191121-00593623-shincho-spo
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